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「行政書士試験の施行に関する定め」の改正に関する意見募集について

総務省は、「行政書士試験の施行に関する定め」の改正案を作成しました。
前回の平成18年では大幅な難化改定でした。今回の令和6年改訂はどうなるのでしょうか。仮に易化するとすれば、それは移民を増やし、入管業務強化の政府の方針ということでしょう。一方でもしも難化するとすれば…

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban05_02000297.html

これはあくまで個人的予想ですが、現行の1日制3時間試験では、これ以上の範囲拡大に無理が生じます。
というのは現行の記述式は行政法×1問、民法×2問(それぞれ40字程度)ですが、
たとえば、仮に、記述式を
憲法×1問
行政法×2問
民法×2問
会社法×1問
(それぞれ60字程度)
にボリュームアップしようとしますと、どうにも時間が足りません。


ということで、次の次、令和20年度からは、
午前の部:短答式(2時間)、午後の部:記述式(2時間)
…という具合になる「可能性」もありそうです(…が、それは早急な気もします。これでは、ぷち司法試験予備試験です。)勿論、今回令和6年の改訂ではこうはなりません。令和6年度は一般知識が「政経社」→「旧行政書士試験(書士法等)」に先祖返りするだけのようです。

さて、本試験は予備校・受験生側の対策も進み、昨年度の合格率は、なんと12.13%になってしまいました。このままでは更に受験対策が進み、15%は超えてくるのも時間の問題のように思えます。
現行改正の平成17年以前は2~5%代の超難関資格でした。
試験委員側に立ってみますと、そろそろ改正したい時期でしょうか。記述式の得点調整システムにも限界があります。昨年度などはついに「ドボン問題」(禁忌句)まで導入されてしまいました。(禁忌句がある時点で他が合っていても部分点すべて没収)

私の世代の試験は「丸暗記中心」の勉強でしたが、現在ではどの試験も「思考型」にシフトしています。
行政書士試験も「思考型」へと推移していくように思われます。すなわち、記述式問題の増加方向へという事です。

しかしあれですね。行政書士試験というのは伝統的に、猫の目のようにクルクルと試験システムを変えてきますね。まったく受験生泣かせの試験です。